JVM

Java 6の終わりとJava 7本格投入の時代の始まり – 2013年2月末までにJava 7へアップグレードを!!

Java 6終了まで残り9日!
みんな大好きJava6。いや、いまだにJava5や1.4・・・1.3・・・1.2を使っている方もいるでしょうか?
Javaを使った多くのシステムではSun/OracleのJVMを使っているかと思います。そしてJava6のパブリックアップデートの終わりが近づいています。具体的には今月末を持ってセキュリティ脆弱性への対処を含むアップデートはOracleのパブリックなサイトからダウンロードできなくなります。
Java SE EOL Policy

影響する環境

OracleのJava6またはそれ以前を使っている環境。
JRockit、RHELにバンドルされているOpenJDKなどを使っている場合はライフサイクルが異なるため今回のJava6のEOLの影響は受けません。

どうすれば良いか?

最新のJava 7にアップグレードします。Java 7はその名前の通りJava 6の後継にあたる実行環境。実行環境のアップグレードってこわいかもしれませんが、Javaはミッションクリティカルな現場で多く使われており、互換性が大変尊重されています。ほとんどのケースではアプリケーションの変更なしにアップグレードが完了しますのではそれほど心配はないでしょう。もちろんテストをするに越したことはありません・・・・がテストは自動化されているのでコストはほとんどかかりませんよね?自動化されて・・ますよ・・・ね?
あと、アップグレードの際はお使いのミドルウェアがJava 7をサポートしているかどうかも確認しましょう。動くとしても製品リリース時以外のJVMバージョン以外はサポート対象外としているミドルウェアも世の中には存在します。

アップグレード出来ない場合は?

方法は3つ。1つは脆弱性があってもアップデート出来ないのをぐっと噛みしめて我慢すること。あまりよろしいことではありません。そんなアホな運用をする場合は問題が起きた場合に誰が責任をもって対処するのか事前に決めておきましょうね。

もう1つはJava Platform Productsというライセンスを購入して有償でアップデートを受け取ること。お値段は1ユーザーあたり10,900円〜または1プロセッサあたり54万3,500円〜(価格は執筆時点)。

最後はOpenJDKに移行すること。オープンソース実装であるOpenJDKについてはRedHatがメンテナンスを引きついでおり、Oracleの提供するJava6よりも長い間メンテナンスされる予定です。

今後の対策

ソフトウェアに脆弱性、バグは付きものです。OSやミドルウェアも同じ。定期的なアップデートや、そして緊急性の高い脆弱性への対応ができるよう手順や予算を組んでおきましょう。開発・納品(開発サイド)または委託・検収(ユーザーサイド)しておしまいではありません。
ちなみにJava 7のパブリックアップデートの終了は2014年6月までと予定されています(更新:延びました。2014年1月現在、Java7のパブリックアップデート終了は2015年5月までとなっています)。その頃にはJava 8にアップデートしなければいけませんね。実際のところ、毎度EOL(End Of Life)の日程は延ばされる傾向にあるのでもうすこし先くらいまではJava 7で戦えるかもしれません。
またJava 7のパブリックアップデートが終了する前、いつJava 8に移行するのかどうかというスケジュールも事前に決めておきましょう。

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